放浪フリーク

企業の末端オブ末端で働かされている28歳の見たもの聴いたものの記録だよ。今は育休中。令和生まれの娘がいるよ。

天気の子

新海誠監督の最新作『天気の子』公開初日に観てきました。

観てきた感想としては、もやっとする部分がありつつも、楽しんで観ることはできました。映像と音楽のリンクの仕方が流石で、盛り上がって欲しいところで盛り上がってくれるのが良かったですね。グランドエスケープが流れるシーンはとても爽快でした。

観終わってしばらくして、そういえばあれってなんでだったんだろう?みたいな細かい疑問がいくつか浮かんできてしまって、もう一度観たいなと思っているのが正直なところです。わたしの理解力が足りないせいもあると思いますし、情報量が結構多いので見落としている部分がある気がして。想像の余地があるところも新海作品の魅力のひとつかな、と思うんですけどね。


『天気の子』は、家出少年の帆高と晴れをもたらす少女陽菜の2人が出会い、大都市東京の運命を変えてしまう物語。

若さが故(で片付けていいのかどうかも悩むところ)目的の為に突っ走る帆高に対して、どこか人生を諦めたような目をした須賀。要するに子ども対大人の構図で描かれていく物語なんだなと受け取ったので、10代の気持ちで観ようかそれとも大人の気持ちで観ようかとっても混乱したんですよね。帆高が陽菜を選んだように、世界を救うよりも愛するただ1人を選ぶというのはエンタメとして全然アリだし面白いと思うんです。でもそれは正しい選択ではない。1人の犠牲で世界が助かるのならそちらを選ぶべきだ。そう考えてしまうのが「大人」ですよね。公開直前、監督が映画について「賛否が分かれると思う。怖い」と発言していました。それは本当にその通りで、ラストでの帆高が選んだ答えを受け入れられるかどうか。帆高のわがままさ、自分勝手さを許せるかどうか。ここで賛否が分かれるんだろうな、と思います。君の名は。』があれだけヒットした後なので保険ともとれる発言ですが、わりと万人に受け入れられた前作の後にこういった物語を出してくるところは、攻めていて良かったなと思います。

元々『秒速五センチメートル』や『言の葉の庭』等の静かな新海作品が好きでしたので、少し物語に乱暴さを感じてしまうところも無いわけでは無かったのですが。もう一度観たら新たな発見がありそうなので、機会があればまた観たいと思います。


まだ観てない人も多いと思うので、ネタバレそんなにしてないつもりだけど大丈夫かな?笑


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個人的な話になりますが今月第一子を出産

予定です。産後はなかなか映画館も行けないでしょうから、今回足を運べて良かった。大人しくしていてくれた我が子に感謝です。


粗末な文章ですみません!

産休中のため鬼のようにアニメや映画を観ているので、また時間みつけて更新します。では〜〜