放浪フリーク

企業の末端オブ末端で働かされている28歳の見たもの聴いたものの記録だよ。今は育休中。令和生まれの娘がいるよ。

KIRINJI TOUR 2014 @名古屋CLUB QUATTRO

 はじめまして、人の子ですがshikanokoと名乗る者です。Instagramから来ていただいた方はこちらもよろしければどうぞ。さて、「エンタメを愛で斬りとばす文が読みたいっ」と友人に言われ数日。晴れてブログ開設と相成りました。

・聴いた音楽、観た映画、読んだ本の感想

・アイドル研究(ももクロハロプロ中心)

・ライブ、コンサートレポ

等等を中心に書いていきたいと思っています。仕事の愚痴とかうっかり垂れ流さないように気を付けたい笑

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 11月6日、名古屋クラブクアトロで行われたKIRINJIのライブへ。兄弟時代含めKIRINJIのライブは初めての参加でした。年齢層は30代くらいの男女が多い印象。会社帰りのスーツのおじ様もいたりで、ジンジャーエールでしたが始まる前から大人な雰囲気に少し酔いそうに(笑)自分と同世代はあまりいなかったように思います。高樹さんたちKIRINJIメンバーがステージにあらわれると、待ってましたと言わんばかりの大歓声に震えました。とりあえずこのタイミングでコトリンゴさんと弓木ちゃんの可憐さに釘付けになっておいた。

 ライブの構成は新生KIRINJIとしての初のアルバム「11」から全曲、兄弟時代最後のアルバム「ten」から4曲、「BUOYANCY」から4曲、「SUPER VIEW」から2曲、「7-seven-」「For Beautiful Human Life」「Home Ground」からそれぞれ1曲ずつ。それから鈴木亜美さんへ提供した「それもきっとしあわせ」、バンドでスティールギターとスティールパンを担当してらっしゃる田村さん作曲の「Ripples」を加えた全26曲。2時間半を超えるボリュームにもかかわらず疲れどころか余裕すらみえるステージに圧倒されました。経験のなせる業でしょうかね。セットリストは以下の通り。

1 だれかさんとだれかさんが

2 夏の光

3 きもだめし  

4 温泉街のエトランジェ★

5 fugitive★

6 手影絵

7 虹を創ろう

8 バターのように

9 狐の嫁入り  

10 それもきっとしあわせ

11 黄金の舟  

12 雲呑ガール★

13 都市鉱山

14 onna darake!

15 シーサイド・シークェンス~人喰いマーメイドとの死闘篇

16 嫉妬★

17 ジャメヴ デジャヴ

18 ナイーヴな人々

19 もしもの時は  

20 進水式

―アンコール―

21 台風一過★

22 Ripples

23 クリスマスソングを何か

24 TREKKING SONG

25 絶交

26 心晴れ晴れ 

    星印は個人的に印象に残った曲。「温泉街のエトランジェ」と「台風一過」は好きでよく聴いている2曲だったのでライブで聴けたというだけで感激でした。エトランジェから「fugitive」のわずかな曲間、弓木ちゃんがギターをバイオリンに、高樹さんがアコギをエレキに持ち替えるタイミングが合わせたかのように同時で(合わせていたのやも)、流れる空気が一瞬にして変わったのが凄かったです。何かこう、殺伐としたよね。照明も真っ赤になったしね。

 「雲呑ガール」から「ジャメヴ デジャヴ」までの混沌タイム(勝手に命名)ではコトリンゴさん、弓木ちゃんのソロをはじめ、ミュージシャンが本気で遊ぶとこうなる、というのを目の当たりにできた気がしてお腹いっぱいになりました。せっかくのバンド体制、「the echo」なんかも是非聴いてみたいものです。

 個人的今回のライブのハイライト「嫉妬」はこんなにかっこいい曲だったっけ⁉︎と驚くくらいの出来でした。「だれかさんとだれかさんが」を聴いたとき、コーラスワークがとても凝っていて、次々重なる声の相性や声量のバランスがこんなにもいいバンドなんて稀有じゃないかと思ったほどですが、この曲に関しては男声と女声のオクターブのユニゾンが曲の低空飛行な感じをうまく演出していて、ただただかっこいいの一言。

 ライブ全体を通して思ったのは、想像以上にアグレッシブというか。上品な感じかと思いきや(下品なわけでは断じてないです)、いい意味で期待を裏切られました。次々楽器を持ち替えるわメインボーカルがくるくる変わるわで、それはアルバムを聴いた時点で分かってはいたけれども、実際目にするとバンドとしてかなり面白いことになっているな、という印象です。ソロでも活動しているコトリンゴさんがアコーディオンを弾く姿なんてKIRINJIのライブでしか見れないんじゃないかと。

 

 2013年夏、キリンジは泰行さんの脱退を経て、KIRINJIとして新たなスタートを切りました。兄弟時代のライブに一度も足を運ばなかったことを悔やむ気持ちも少し残しながら参加した今回のライブ。コトリンゴさんが高樹さんのことを「KIRINJI号に長年乗っている船長」と言い表す場面がありまして、高樹さんが「沈みかけだった船にみんなが乗ってくれて」みたいなことを話されていたのがすごく印象的でした。メインで歌っていた1人が抜けて5人増えるってものすごいことだと思うのですが、新たな船出は非常に軽やかで、これから始まるにぎやかな航海を予感させました。キリンジあってのKIRINJIではあるけど、キリンジ=KIRINJIではない。だから思う存分、新しい船で実験的なこともどんどんやってほしいと思います。すぐにでもまたライブが見たいと思う、最高に楽しい夜でした。

 

 拙い文章ですみません。ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。次の記事ではもう少し読みやすさを意識して書いてみたいと思います。ちなみに11月7日、ダイヤモンドホールで行われたGRAPEVINEのライブレポを書く予定です。

それではまた。


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