放浪フリーク

企業の末端オブ末端で働かされている28歳の見たもの聴いたものの記録だよ。今は育休中。令和生まれの娘がいるよ。

Berryz工房 無期限活動停止

 とってもお久しぶりです、shikanokoです。

 諸事情によりほぼ1か月、それ以上の期間PCに触れずブログの更新が出来ませんでした。楽しみにしてくれていた方(いたらいいな)すみません。今日からまた少しずつ書いていきたいと思います。更新頻度は遅いかもしれませんが、書きたいことは山ほどあるので。

 

 2015年3月3日、本日をもってBerryz工房は無期限の活動停止に入ります。ついにきたか、という寂しさの一方で、ベリーズでない彼女たちをまだ想像できなくて実感がわいていません。今の私からは、お疲れ様でした。いままでありがとう。それ以上の言葉は何もでません。それでも、今後もベリーズの事は度々ブログに書くと思います。

 


Berryz工房『Love together!』(Promotion Ver.) - YouTube

 

お疲れ様でした。いままで沢山ありがとう!

応援できて幸せでした。

アンジュルム『大器晩成』について

 スマイレージから改名し、3期メンバーを迎えた9名体制で新たなスタートをきったアンジュルム。一般公募したはずの新グループ名がメンバー考案のものに決まったことに対する批判の声や、そもそも改名・メンバー増員は必要なのかという疑問が飛び交う中、正月恒例のハロコンにおいて新曲『大器晩成』が披露されました。この様子はハロ!ステでも公開され、それ以降「改名・メンバー増員は成功だった」という意見が確実に広がってきていると思います。

 

話題のパフォーマンスはこちら。(25:30~)


カントリー・ガールズ、アンジュルム新曲公開!新ユニット発表、ハロコン MC:矢島舞美・藤井梨央 ...

 

 「他ユニットのファンだけど、リピートが止まらない」という声も耳にするほど新年早々話題沸騰のこの曲。9名体制になったことによる変化が明確にわかることが、このパフォーマンスの高評価につながったと思います。例えば単純に人数が増えたことで声量が上がり、歌声に厚みがでたこと。また、9人という人数をいかしたダンス。ユニゾンが多くソロで歌う場面があまり多くない点は残念ですが、3名ずつに分かれての歌唱・ダンスはかなり見応えがありました。

 それから何と言っても、中島卓偉さんの詞・曲とそれを表現するメンバーの相性が恐ろしく良いんです。何かがはじまりそうな高揚感のあるイントロ、そこから一気に弾けるブラスの音。大器晩成じゃなく今夢つかむよ、という新たなスタートをきった彼女たちにぴったりな歌詞。自信たっぷりにパフォーマンスするメンバーの笑顔は眩しく、ニューカマー感というのか、ネクストブレイク感というのか、とにかく「今キテる」感が半端じゃない。私も勿論、リピートが止まらないうちの1人です。

 

 記念すべき100回目のハロ!ステでMVも公開されました(0:00~)。新グループ名についてもたっぷり語ってくれています(9:22~)。新グループ名発表直後にこの映像は流して欲しかったなと思いますが笑


アンジュルム新曲MV公開!新ユニット、室田ヘアアレンジ MC:田村芽実・宮本佳林【ハロ!ス ...

 

 MVに関しては特に目新しさは感じませんが、メンバーそれぞれの表情が良くわかるしシンプルでいいと思います。初めてのMVにも拘らず3期メンバー3人とも堂々としてすごいなと。途中メンバー紹介的な要素を入れるのであれば、ソロショットの背景をメンバーカラーにしたらもっと良くなったんじゃないかと思います。メンバーカラーも新しくなったことですし。始めの色が段々鮮やかになっていくところなんかはすごく好きです。早くフルMV公開されないかな。

 道重さんが卒業し、ベリーズの活動休止も日に日に近づく中、新メンバーが大量に増え、新ユニットも誕生しました。ハロプロの大きな変化を目の当たりにしている、そんな気分でいます。またハロプロといえば楽曲からなにからあらゆる面でつんくさんが関わっていますが、今回卓偉さんの楽曲を聴いてこれからのハロプロがどういう道を辿っていくのか非常に興味がわきました。つんくさんの楽曲も歌詞のセンスも好きだから、今後つんくさん色が薄れていくとしたらとても寂しいけれど、今回のように新しい風が吹くのであればそれは決して悪いことではないと思います。

  レコーディング風景が公開されているのも、新しい動きのひとつかなと。卓偉さん絡みだからできた試みかもしれませんが、アイドルの楽曲においてメンバーが登場しない制作の現場を見せるというのは、かなり斬新だと思います。


MUSIC+35 アンジュルム「大器晩成」レコーディング#01(ドラム編)、MUSIC FESTA Vol ...


MUSIC+36 アンジュルム「大器晩成」レコーディング#02 (ギター・ベース・パーカッション編 ...

 

 こういうの大、大、大好物なのでどんどんやってほしいです。ハロプロ曲の編曲を多数手掛けていらっしゃる鈴木俊介さんがギターを弾いていて大興奮でした。カッティング格好いい…!

 あらゆる変化が良い方向に進むことを願って。明後日のハロコンが楽しみです。

 

大知くんおめでとう!

 日本では数少ない歌って踊れるR&Bシンガー、三浦大知くんが結婚を発表しましたね。おめでとうございます!せっかくなので今日は大知くんについて書いてみようと思います。というものの、ソロデビュー前のことなどあまりよく知らないので、ちょっと調べてみました。

 Folderのメンバーとしてデビューした大知くん、当時まだ9歳。現在女優として活躍されている満島ひかりさんもこの中にいらっしゃいます。


Folder-パラシューター - YouTube

 卓越したリズム感と大人顔負けの歌唱力。当時から和製マイケル・ジャクソンと呼ばれていたのも頷けます。変声期のため一時活動停止するも、2005年には『Keep It Goin'On』でソロデビュー。YouTubeでPVが見つからなかったので、30秒のTVスポットを。なんて甘い良い声でしょうか。変声期に喉を酷使しないというのは本当に良い選択だったんだなと思いました。この曲はトラックも格好いいので好きです。


Keep It Goin' On TVスポット(typeB) 三浦大知 - YouTube

 『Free Style』が携帯電話のCMに起用されたのも同じ年でしたかね。日本人離れした人が出てきたなあと思ったものです。2008年リリースの『Inside Your Head』からは大知くん自ら振り付けを行うようになります。サビの、頭を指さしてぐるぐるする振りが好きで、当時よく見ていた覚えがあります。

Daichi Miura 「Inside Your Head」 MV - YouTube

  最近はもう、なんか凄すぎて無敵なかんじになってます(表現の乏しさよ笑)。今一番ライブを観てみたいアーティストかもしれません。ため息がでるほど格好良い。


三浦大知 / 「DAICHI MIURA LIVE TOUR 2014 - THE ...

 今までも十分すぎるほど凄いけど、大知くんのこれからを本当に楽しみにしています。いつか生でその歌声とダンスを観れたらいいな。本当におめでとう!

 

●余談

 某番組で、こんなにも歌って踊れる大知くんの口から「モーニング娘。」という単語が出てきたことがありました。いやあ驚きましたね。大知くんに技術は及ばなくても、フォーメーションダンスに力を注いでいる今の娘。を面白いと評価してくれている、そのことにちょっと感動しました。以前鞘師ちゃんがラジオで、大知くんのダンスについて「(大知くんとバックダンサー達がそれぞれ)シンクロしてるのに個性がある。娘。もそこを目指したい」と熱く語る場面がありました。鞘師ちゃんが見た動画はおそらくこれ。


三浦大知 / Right Now (Dance Rehearsal) - YouTube

 

 鞘師ちゃんの言うように吸い込まれそうなダンス。緩急のつけ方というか、筋肉の使い方というか、素人が何言ってんだって感じですが、きっとそういうのが抜群に上手いのだと思います。鞘師ちゃんのいる今の娘。ならいつか成し遂げてくれる気がします。頑張れ!

星野 源 横浜アリーナ2Days『ツービート / バンドDay』

 昨年ブログへ遊びにきてくださった方も、初めましての方も、新年あけましておめでとうございます。2015年もライブやコンサートにはできるだけ足を運び、文字に起こしていけるといいなと思っています。また日々聴いている音楽や読んだ本、観た映画のことなんかも書いていきたいです。マイペースなブログですが、どうぞ暇つぶしにでもご覧くださいませ。

 さて、新年一発目は星野源くんのライブレポから。

 12月16日と17日の2日間にわたり、「星野 源 横浜アリーナ2Days『ツービート』」が開催されました。初日は弾き語り、2日目はバンドという異なったコンセプトが設けられたこの公演。私が参加したバンドDayでは、長岡亮介さん(G, Cho)、伊賀航さん(B)、伊藤大地さん(Dr, Cho)、野村卓史さん(Piano, Key)、石橋英子さん(Key, Xylophone, Cho, etc)という豪華なメンバー(ナタリーさんより引用しました)を従えて源くんがステージへ。シャンデリアや赤い緞帳で飾られたステージの中、ホーンセクションやストリングスも加わって、贅沢な空間でのライブとなりました。

 ライブの幕開けはストリングスの皆さんによる『デイジーお味噌汁』。することのない休日の昼下がりのような、昼寝で1日を無駄にしてしまった気怠い夕方のような、そんなイメージをこの曲には抱いていたのですが、柔らかい弦の音で表現されると、この曲の持つメロディーの美しさが際立って素敵でした。源くんのアルバムでは、リリース時期が一番早いというのもありますが『ばかのうた』を一番よく聴いてきたので、この1曲を聴けただけでもかなりの満足感がありました。

 会場の空気が一気にまろやかになったところで、源くんがミニスカサンタに連れられ登場(今回はナースじゃなくてよかったね)。源くんが少し焦り気味に「今日は僕の身体的なサプライズがあるのでこのままいきます」的なことを話すと、すぐにライブ本編へ。『ギャグ』から『Night Troop』までを駆け足で歌いました。特に『穴を掘る』はライブで聴いてみたかった曲でもあり、思わず顔がほころんでしまう程楽しかったです。身体的サプライズってなんだ??とずっと疑問に思いながらも演奏を楽しんでいると、ここで源くん本番中にも拘らずトイレへ行くことに(確かにサプライズ笑)!これが笑って許されるのも源くんだからだな、と思います。会場は一時騒然となりましたが、残されたバンドメンバーが即興で素敵なセッションを披露してくれました。これがまたとっても格好よくて。あんまり心地いいのでずっと聴いていたかったです。ステージへようやく戻った源くんは「鬼のように出た」と一言。よかったね源くん…笑

 役者が揃ったところで、『くせのうた』『未来』『くだらないの中に』をしっとりと披露。この流れでよく笑わずに歌えるなと思いましたが、流石はプロ。切り替えのはやさが凄まじくて、気づけば曲の世界にすっと入り込んでいました。特に『くせのうた』は、まっすぐ前を見据えて歌詞のひとつひとつを大切に歌う姿に、胸にじんわりと広がるものがありました。「寂しいと叫ぶには僕はあまりにくだらない」という歌詞に衝撃を受けて早数年。初めて生で聴く歌声は優しく、でもとっても力がありました。

 ライブ中盤、スクリーンに一流ミュージシャン(清水ミチコさんとレイザーラモンRG)からのメッセージが流れます。清水さんの物まねが上手くて面白いのは勿論なのですが、RGの佐野元春が個人的にツボすぎてずっとお腹が痛かったです。横浜アリーナ、駅から意外と歩かされるよね。うん。映像が終わると、源くんがセグウェイに乗って登場。X JAPANの『Forever Love』にのせて中央のステージへと移動すると、会場が笑いと歓声の渦に包まれました。ここからは、かの有名な「クソ女」の続報なども交えながら弾き語りを披露。『ひらめき』『スカート』『老夫婦』に加え、NUMBER GIRL『透明少女』のカバーや新曲『愛のせい』をアリーナいっぱいに響かせました。『愛のせい』は、初日の奥田民生さんとのコラボのために作られた曲。民生さんへのリスペクトが随所に感じられる曲で、自然と体が揺れました。音源化する予定はないそうで、なんとももったいない。またいつかどこかで聴けることを祈ります。再びセグウェイでメインステージへ帰っていく源くんを見て、急に先日モーニング娘。を卒業した道重さんを思い出してしまいました。道重さんが涙を堪えながらファンに手を振り歩いたこの道を、源くんがセグウェイに乗って通ることになろうとは。誰が予想したでしょうか。ここでは日々、色んなドラマが繰り広げられているのだな。すごいぞ横浜アリーナ…!という謎の感動をひとり味わった私でした。

 再び一流ミュージシャン(バナナマン)からのメッセージの映像を挟んで、いよいよライブは終盤へ。ストリングスによる『さようならのうみ』は音源化してほしいくらい綺麗でした。ストリングスアレンジは誰がしたのかなあ。気になるところです。『レコードノイズ』はミラーボールを使った演出がとっても印象的でした。アルバムの中ではどちらかというと地味な楽曲だったと思うのですが、ライブでは壮大な雰囲気に仕上がっていて楽曲の印象が大きく変わった瞬間でしたね。「ここからちょっとだけ盛り上がります(みたいなことを言った気がする)」というMCからの『ワークソング』『兄妹』『地獄でなぜ悪い』には何故だか涙がほろっと溢れてしまいました。源くん含めバンド、ホーン隊、ストリングス全員の発する熱がビリビリ伝わってきて、なんだかすごい幸せだなーと今日ここに来れて良かったなーと純粋にそんなことを思っていた気がします。おそらく会場が一番盛り上がったであろう『夢の外へ』では、(拍子変わるとこでわかんなくなったりしたけど笑)手拍子するのがとっても楽しかったし、演奏している本人たちが本当に楽しそうで、それが最高に嬉しかったです。本編最後を飾ったのは『桜の森』。実はライブが始まってストリングスが加わると分かってから、ずっとこの曲を楽しみにしていました。楽曲を華やかに彩りながらも、1音も無駄な音の無いさっぱりとしたストリングスアレンジがとっても好きで、生で聴けた時は感無量でした。

  アンコールでは待ちに待ったニセ明さんの登場。どこまで伸びるんだと驚くくらいビブラートをきかせまくった声で『君は薔薇より美しい』を熱唱。残念ながらニセ明はこれにて終了ということで、ステージ上にウィッグとサングラスを残して立ち去ったニセさん。ぽつんと残されたそれを、スポットライトが格好よく照らすという無駄に凝った演出で会場は笑いに包まれました。ニセさん、またいつか会えるといいな。

 ライブの最後の一曲として選ばれたのは『Crazy Crazy』。MVの「沈む夕日が 頬を染め」の部分、ライブでも盛大にやってくれて震えるほど感激しました。満面の笑みで歌い切り、源くんやバンドメンバーがステージから去ると、スクリーンに突如「星野源ドキュメンタリー映画化決定」の文字が。騒然というか唖然というか、驚きと期待感で大興奮のままライブは幕を閉じました。

**************************************

 源くんがくも膜下出血の手術をした日が、2年前のまさにこの日だったそうです。「今年は恩返しをしたいと思ってやってきた。来年はもっとくだらないことをやっていきたい」と笑顔で語ってくれた源くん。地獄の底から這いあがった源くんの復活劇は、まだまだ序章のようです。


星野 源 - 化物 【MUSIC VIDEO & Album Trailer】 - YouTube

 

 

2014年12月17日

星野 源 横浜アリーナ2Days『ツービート / バンドDay』セットリスト

 

1. デイジーお味噌汁
2. ギャグ
3. 化物
4. 穴を掘る
5. もしも
6. ステップ
7. Night Troop
8. くせのうた
9. 未来
10. くだらないの中に
11. ひらめき
12. スカート
13. 老夫婦
14. 透明少女
15. 愛のせい
16. さようならのうみ
17. レコードノイズ
18. ワークソング
19. 兄妹
20. 地獄でなぜ悪い
21. 夢の外へ
22. 桜の森
<アンコール>
23. 君は薔薇より美しい
24. Crazy Crazy


星野 源 - Crazy Crazy/桜の森 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告 ...

People In The Box『Wall,Window』『聖者たち』release tour@名古屋CLUB QUATTRO

 またまた更新が久しぶりになってしまいました。今日は今月4日に名古屋CLUB QUATTROで行われました、People In The Boxのライブレポートをつらつらと書いてまいります。ピープルは頻繁にライブをしてくれるので結構な回数通っている気がしますが、ツアー初日だからかお客さんがとっても多かった気がします。今までにない程良い整理番号を入手できたため、見やすい位置で快適にライブを楽しめました。セットリストは以下の通り。

 

1.天国のアクシデント
2.翻訳機
3.影

4.さまよう
5.馬
6.おいでよ
7.水面上のアリア

8.手紙
9.あの頃
10.ダンス、ダンス、ダンス
11.花
12.もう大丈夫
13.物質的胎児
14.月

15.水曜日 /密室
16.聖者たち
17.アメリカ
18.風が吹いたら

 

<アンコール>

19.リマ
20.あなたのなかの忘れた海
21.ニムロッド

 

 いつものように Jim O'Rourkeの『And I'm Singing』に乗せてメンバーがステージに登場すると、波多野さんが聞き覚えのない曲を歌い始めます。「Wall,Window」とアルバムのタイトルで始まるこの曲、おそらくこのリリースツアーのためのオリジナルでしょう。歌詞がブログに載っていたので貼っておきます。

People In The Box Blog.

 今回はリリースツアーということで、最新アルバム『Wall,Window』と、同時にリリースされたシングル『聖者たち』から全曲が演奏されました。ライブの1曲目を飾ったのは『聖者たち』から『天国のアクシデント』。『聖者たち』収録の3曲の中で一番よく聴いていた曲だったので、初っ端からテンションが上がりっぱなしでした。この曲の中で何度も繰り返されるギターのフレーズが好きで、それが目の前で演奏されていることにひどく感激しました。今回はサポートメンバー無しの完全な3人体制だったこともあり、歌いながら複雑なフレーズをさらりと弾きこなす波多野さんを見ることが出来ました。3人だけの音とは思えない程、重厚で実に格好よかったです。

 会場のテンションがぐぐぐっと上がったなと感じたのは、『水面上のアリア』でした。この曲をライブで聴くのは初めてだったので、「おお」と小さく声を上げたのを覚えています。カラッと晴れた夏の日のような、ラムネの栓を開けた時のような爽やかさと、歌詞の不穏さの違和感が癖になる「らしい」曲だなと改めて思いました。「らしさ」なんてどうでも良くなる程、楽曲に対する様々なアプローチが見られて楽しいバンドですけどね。リリース当時たぶん高校生で、ピープルに関して「少年みたいな声で変拍子が多くてさー」ぐらいの印象しかなかった時代を思い出して懐かしくなりました(笑)。「少年みたいな声」は今でも健在で澄んだ綺麗な声をしていらっしゃる波多野さんですが、当時に比べると随分と伸びやかで芯のある声で歌うようになったと思います。他にも『水曜日/密室』や『アメリカ』など懐かしい曲を何曲か聴けて嬉しかったです。欲を言えば『Rabbit Hole』や『Bird Hotel』の曲も聴きたかったな。

 ライブで一番印象に残ったのは、『花』からの4曲。波多野さんがギターを置きピアノに向かう形で披露されました。『もう大丈夫』はシンプルなメロディーなのに、それが繰り返される度、だんだんと熱を帯びていくかんじが意外にもライブ向きというか。熱量が上がり切ったところでさらに畳み掛けるように詰め込まれた歌詞も、ピープルには珍しい表現かなと思います。『物質的胎児』ではピアノで奏でられるイントロに鳥肌が立ちました。元々好きな曲というのもあるのですが、それをピアノを加えたアレンジで聴けるなんて夢のようで。しかもそれがただただ美しくて。ピープルはメロディーの綺麗な曲が多いので、音数を絞ったアレンジになった時その曲の持つ美しさが際立つような気がします。ピアノを取り入れたライブならではのアレンジは、今後も是非続けていただきたいなと思いました。『月』の余韻に浸っていると恒例のダイゴマンによるハイテンショングッズ紹介。紹介し終えたグッズをポイと勢いよく放り投げるの、わかっていても毎回笑ってしまう。今回は特にグッズ購入しませんでしたが、ピープルは昔から可愛いグッズ多いと思います。

 アンコールでは、福井さん(いつもよりよく喋ってた!笑)が「12月ですよ」と言ったその流れで『リマ』を披露。少し早いクリスマスプレゼントになりましたね。12月というワードだけで『She hates December』を思い出してしまいましたけど。この曲もいつかライブで聴いてみたい曲のひとつです。

 

 ツアー初日だったこの日。新曲たちを世に送り出せて嬉しい、大切にたくさん聴いてほしい、という彼らの純粋な想いが伝わってくるような素敵なライブでした。ツアーが始まってわくわくしている彼らを見ることができたのは良い収穫。『風が吹いたら』で手拍子を要求されるまで、突っ立っている程度にはシャイですが(笑)、本当に楽しかったです。短めで雑ですが、今回はこの辺で。


People In The Box「翻訳機」「聖者たち」MV - YouTube

モーニング娘。'14 コンサートツアー秋 ~GIVE ME MORE LOVE~ 道重さゆみ卒業記念スペシャル ライブビューイング@109シネマズ名古屋 その②

その①のつづき

 13曲をノンストップで繋ぐ怒涛のメドレーのスタートは、鞘師ちゃん、えりぽん、あゆみんの3人による『シルバーの腕時計』から。メドレーの曲目をもう一度貼っておきます。

 

≪メドレー~卒コンスペシャルバージョン~≫

12. シルバーの腕時計(鞘師里保生田衣梨奈石田亜佑美
13. Help me!!(updated)
14. 恋愛レボリューション21(updated)
15. 恋愛ハンター(updated)
16. ラララのピピピ(道重さゆみ
17. A B C D E-cha E-chaしたい
18. ワクテカ Take a chance(updated)
19. ブレインストーミング(updated)
20. 好きだな君が(道重さゆみ譜久村聖
21. この地球の平和を本気で願ってるんだよ!
22. 青春コレクション鈴木香音飯窪春菜佐藤優樹工藤遥小田さくら
23. LOVEマシーン(updated)
24. Give me 愛

  

 『シルバーの腕時計』ではあゆみん、えりぽんのラップがすごく堂々として格好よくて、ガキさん愛佳ちゃんのしっとりしたラップとはまた違った魅力を感じました。あゆみんのラップは春ツアーの『HOW DO YOU LIKE JAPAN?』で覚醒した感があって、ラップパートを歌うことに自信がついたのが伝わってくるパフォーマンスでした。ガキさんに憧れているえりぽんもこの曲を歌えて嬉しかったことでしょう。えりぽんはダンスの上手いあゆみんと並んで踊ることにプレッシャーを感じていたらしく、ガキさんにどうしたら格好よく踊れるのか相談していたのだとか。「美しい思い出達なら」の部分のダンスで、えりぽんの手のしなやかさに目を奪われたものだから、後からこのエピソードを知ったときは感慨深いような、子の成長を喜ぶ親のような気持ちになりました(笑)。残りのメンバーも加わって、『Help me!!』『恋愛レボリューション21』『 恋愛ハンター』をupdated版で披露。9期の鞘師ちゃんフクちゃんがどんどん歌が上手くなっていって頼もしいなと思いながら見ていました。『Help me!!』のさくらちゃんは正直鳥肌が立ちました。元から歌が上手いのにどこまで伸びしろがあるのかと。楽しみなような怖いような。余談ですがこのメドレーの時の白黒チェックの衣装が、アイドルらしくてとても可愛いかったです。胸にエンブレムがついて少しスマイレージっぽいなと思いました。

 そしてこのあたりから道重さんに異変が起こり始めます。おそらくは『恋愛ハンター』と『ラララのピピピ』のつなぎの部分で(もしかするともっと前から)、道重さんが右足を攣ってしまったようなのです。あれ、道重さん踊らないのかな?と思いながらも、『LOVEマシーン』あたりまで異変に気付かず演出だと思っていた馬鹿なので、スカパー映像を確認した時、音楽を止められないということはなんて残酷だろうと思いました。動かない右足を引きずりながら後輩たちの前へ進む道重さん。一瞬痛そうな表情を見せるも、笑顔に切り替え歌い始める道重さん。ダンスは動かせる上半身だけ。それを心配しながらがむしゃらに踊る後輩たち…。明らかに動揺しているメンバーもいました。そりゃそうだ、リハーサルと違うんだもの。ずっと一緒に練習してきた後輩たちは、きっとすぐに異変に気付いたはずです。それでも始まってしまったメドレーは止められない。リーダーを支えるのは自分たちしかいない、覚悟を決めた後輩たちは、ついに次の曲『A B C D E-cha E-chaしたい』で覚醒します。

    飯窪さんを先頭にメインステージを勢い良く飛び出すと、センターステージへと移動し、歴代の娘。メンバーにも引けをとらない圧巻のパフォーマンスをしてみせました。メインステージに道重さんを1人残して。ここの迷いのない飯窪さんは本当に格好よかった。本来ならここで、道重さんもセンターステージへ行くはずだったのでしょう。よりによってこの日に。どうして。メンバー1人1人色んな思いがめぐったと思います。悔しかったと思います。不安だったと思います。しかし誰も予想していなかったであろうこのハプニングによって、センターステージでパフォーマンスする9期〜11期メンバーを、道重さんが後ろから見守る形になりました。その眼差しはまるで、育ててきた雛が巣立つのを見守る親鳥のようで、「立派に大人になったのだから、さあ怖がらずに飛びなさい」と言っているかのように見えました(実際そういう演出だと思ってた笑)。それに応えるように、見つめる先の後輩たちは1人抜けたフォーメーションを修正しながら『ワクテカ Take a chance(updated)』『ブレインストーミング(updated)』を完璧に踊ってみせました。何度も言いますが演出だと思っていたので、その場でフォーメーションを修正していたと知った時は驚きました。それ程、違和感の無い完璧な出来だったから。そしてそれは、道重さんが卒業した後の娘。の姿でもありました。頼もしく成長した後輩たちを目の当たりにして、これからの娘。も大丈夫だと、そう確信したのは私だけではないはずです。そして語り継がれるであろう名場面も生まれましたね。『ブレインストーミング』の終盤で、道重さんと2人で『好きだな君が』を歌う為にメインステージまで全力疾走したフクちゃん。「フクムラダッシュ」として浸透しつつありますが、誰もがフクちゃんを次期リーダーとして認めた瞬間だったと思います。またフクちゃんが抜けても一糸乱れぬダンスをしてみせた残りのメンバーに、大きな拍手を送りたいです。

 メドレーの最後を飾ったのは『Give me 愛』。コンサートツアータイトルが「GIVE ME MORE LOVE」だったので、歌ってくれるのをずっと期待していました。9/23に行われた名古屋夜公演ではAパターンのメドレーだったため、てっきりセットリストに入ってないのかと思っていたので(というか3パターンあることを知らなかった)イントロが流れた時痺れましたね。『青春コレクション』で捌けた後、『LOVEマシーン』でステージへ戻ってきて、中央の階段に座ってパフォーマンスを続けた道重さん。『Give me 愛』では、道重さんの悔しそうな表情や涙を堪えながら歌うメンバーの声がすごく切なくて、でも聴けないと思っていた曲が聴けたことが嬉しくて、色んな気持ちで胸がいっぱいになりました。20分を超えたこのメドレー。体力的にも精神的にも本当に頑張ったなと思うし、メンバーの成長を感じられたものすごく濃い20分でした。

 メドレーが終わるといよいよラストスパート。道重さんが娘。として初めて参加したシングル『シャボン玉』、道重さんがリーダーになって初めてのシングル『One・Two・Three』、そして『Password is 0』『Be Alive』を披露し、コンサート本編を締めくくります。『シャボン玉』といえば道重さんの叫び、という気がしますが、お蔵入りにせず是非現メンで歌い継いでいって欲しいです。どのメンバーも声量が上がって、迫力ある歌い方を物にしていて感心しました。『One・Two・Three』では、鞘師ちゃんが高音のフェイクを無理なく歌えていて格好良かったです。エースだからこそ色々言われる鞘師ちゃんですが、確実に歌がレベルアップしているし、あれだけ踊りながら多くの歌割をしっかりこなせるスタミナを持った鞘師ちゃんは、やっぱりエースなんだと思いました。コンサート終盤で体力もかなり消耗しているであろうところに、容赦ない振付の『Password is 0』がきた時には、流石に鬼だなと思いました。きっついセトリ組んだもんだなと。道重さんがジャンプする度に、「足大丈夫かな」と祈るような気持ちで見ていました。本編最後の曲『Be Alive』を歌う前のMCで、「お送りしてきました、GIVE ME MORE LOVE…」と声を詰まらせて泣く道重さんを見て鼻の奥がツンとしたのを覚えています。悲しいのでもなく、卒業が寂しいのでもなく、悔しくて泣いている。それがすごく伝わってきました。この曲では、声を震わせて歌うさくらちゃんと、直後に覚悟を決めたような表情で歌う鞘師ちゃんが対照的ですごく印象に残りました。さくらちゃんは加入当初から歌もダンスも安定して上手で、新人と思えない程堂々としていたけれど、このコンサートで初めてさくらちゃんの末っ子らしいところが見れたというか。やっぱり15歳の女の子なんだなと思いました。

 コンサート本編が終了すると、会場全体がピンクのサイリウムさゆみんコールに包まれます。アンコールでは9期~11期、そして12期メンバーも加わり、道重さんへ送る楽曲、『見返り美人』を披露。着物姿の道重さんは本当に美しくて、でも今にも消えてしまいそうな、もう本当に会えないような、異次元の輝きを放っていました。メンバー1人1人から道重さんへ感謝のメッセージが伝えられる場面では、道重さんと後輩たちが、なんだか先生と生徒のように見えました。自分たちを導いてくれた人がいなくなる。そのことに不安はあるけれど、頑張っていくよ。だから見ていてね。という決意表明の時間だったと思います。特に新リーダーとなるフクちゃんの言葉は胸を打つものがありました。「聖の特別で幸せな瞬間は道重さんと隣にいるときです」この言葉を聞いて、最後の「さゆみずき」となった、この日の『好きだな君が』を思い出して涙した人は少なくないんじゃないかな、と思います。娘。を引っ張っていくことに不安はあるけど、娘。を好きな気持ちは負けない。そう話したフクちゃんはもう立派にリーダーの顔つきになっていました。

 

 卒業セレモニーの後、沢山の花をあしらったドレスを身にまとい、道重さんがステージに登場しました。そのあまりの可憐さにLV会場でも歓声があがっていました。お姫様みたいでしたよ、ほんとに。ここで道重さんからファンへのメッセージが伝えられます。今までの娘。の卒業コンサートでは、卒業メンバーが用意してきた手紙を読むのがお決まりでした。しかし道重さんはマイクひとつでステージへ立ち、8分にも及ぶスピーチをしてみせたのです。まるで映画のワンシーンでも見ているかのような、そんな錯覚に陥る程、完成された非の打ちどころのないスピーチでした。きっとアイドル史に残る名スピーチとして語り継がれるに違いありません。ハロ!ステ#95でその映像が公開されたので貼っておきます。私が上手くもない文章でぐだぐだ書くよりもずっと伝わるはずなので。(道重さんのスピーチは10:11~)


道重卒業公演、スマイレージOA、ベリセレ、J=J JOL原宿、MC:徳永千奈美・小田さくら【ハロ ...

 「変な人たち、サンキュー」という名言も飛び出したスピーチからの『赤いフリージア』で会場の盛り上がりは最高潮に達しました。芸能界に興味もない、歌もダンスもやりたいわけじゃない、ただモーニング娘。が好きでオーディションを受けた道重さんにとって、この曲は人生の始まりの曲。あの「さゆーじあ」をリアルタイムで知っているわけではありませんが、道重さん本人にとっても当時からのファンにとっても思い入れの深い曲であることは容易に想像がつきました。楽曲の素晴らしさもさることながら、その世界観を見事に表現し歌い切った道重さんに、アイドルとして生きてきた12年の歳月を感じました。メンバーと合流した後は、updated版でなく原曲通りの『歩いてる』を披露。そして多幸感溢れる『Happy大作戦』で次期リーダーフクちゃんとバトンタッチし、10人最後のパフォーマンスに幕を下ろしました。

  メンバーがステージから去った後、スクリーンにはエンディング映像が流れました。内容はオープニング映像とリンクしたもので、本を読んでいる道重さんの周りに集まった後輩たちが1人また1人と手を振って去っていき、最後は道重さん自身も立ち去るというもの(今思ったけど本じゃなくてアルバムな気がしてきた)。そして映像のラストでは、道重さんの娘。在籍期間「4329days 2003.01.19〜2014.11.26」の文字が刻まれた本の表紙が映し出され、盛大な拍手と歓声が起こりました。この瞬間、道重さんは約12年間のモーニング娘。人生に終止符を打ったのでした。

*************************************

 ちょっと話が変わりますが、夏のハロコンで、スマイレージ、Juice=Juiceが合同で娘。の『Help me!!』をパフォーマンスしたんですね。正直歌もダンスも娘。メンより上手な子がごろごろいたんですよ。でもこの日の10人を見て、娘。はこの子たちでなきゃ、そう思いました。道重さんが娘。を卒業したこの日、9期以降のメンバーも卒業したのだと思います。道重さんという大きな存在から。ここからリミッターが解除されて面白くなっていけるかどうかは、残されたメンバーにかかっていると思います。

 1つの時代が終わってしまったようなそんな気さえしますが、新しい娘。を見守っていきたいと思います。メンバーから見える、景色の一部として。

モーニング娘。'14 コンサートツアー秋 ~GIVE ME MORE LOVE~ 道重さゆみ卒業記念スペシャル ライブビューイング@109シネマズ名古屋 その①

 あっというまに1週間たってしまいましたが、今日は先日モーニング娘。を卒業された道重さゆみさんの卒業コンサートについて。

   11月26日、横浜アリーナにおいて「モーニング娘。'14 コンサートツアー秋 ~GIVE ME MORE LOVE~ 道重さゆみ卒業記念スペシャル」が開催されました。全国の映画館でのライブビューイングの他、BSスカパーや海外での生中継も行われるなど、非常に大規模なものとなった8代目リーダー道重さんの卒業公演。ライブビューイングでの参加でしたが、間違いなく「リアルタイムで目撃できたことが自慢になる」、そんなコンサートだったと思います。セットリストは以下のとおり。

 

 ・Juice=Juice、スマイレージによるオープニングアクト

 ・本番直前バックステージ映像(ライブビューイングのみ?)

1. TIKI BUN
2. わがまま 気のまま 愛のジョーク
3. What is LOVE?

 ・オープニング映像

4. 時空を超え 宇宙を超え
5. Do it! Now

 ・12期メンバー紹介~新リーダー・サブリーダー発表

6. 明日を作るのは君
7. Fantasyが始まる
8. I WISH(updated)
9. シャバダバドゥ~(道重さゆみ
10. 笑顔の君は太陽
11. 彼と一緒にお店がしたい!

 ・ゲスト登場(娘。OG中澤裕子田中れいな、℃‐ute矢島舞美

≪メドレー~卒コンスペシャルバージョン~≫

12. シルバーの腕時計(鞘師里保生田衣梨奈石田亜佑美
13. Help me!!(updated)
14. 恋愛レボリューション21(updated)
15. 恋愛ハンター(updated)
16. ラララのピピピ(道重さゆみ
17. A B C D E-cha E-chaしたい
18. ワクテカ Take a chance(updated)
19. ブレインストーミング(updated)
20. 好きだな君が(道重さゆみ譜久村聖
21. この地球の平和を本気で願ってるんだよ!
22. 青春コレクション鈴木香音飯窪春菜佐藤優樹工藤遥小田さくら
23. LOVEマシーン(updated)
24. Give me 愛

 

25. シャボン玉

26. One・Two・Three

27. Password is 0

28. Be Alive


<アンコール>
29. 見返り美人(9期~12期メンバー)

 ・道重へメンバー1人1人から感謝のメッセージ


<ダブルアンコール>

 ・道重からファンへのメッセージ
30. 赤いフリージア道重さゆみ
31. 歩いてる
32. Happy大作戦

 ・エンディング映像

 

 待ちにまった開演18時。メインステージに『TIKI BUN』の衣装を纏ったメンバーが現れます。階段を駆け下り、道重さんを先頭に10人がセンターステージに向かって自信たっぷりに歩いてくる姿は、それだけで目頭が熱くなるほど美しかったです。これからどんなパフォーマンスをみせてくれるのだろう、そんな期待感で会場の熱気も一気に高まっていきました。

 『TIKI BUN』『わがまま気のまま愛のジョーク』『What is LOVE?』の3曲がノンストップで披露され、メンバーが舞台裏へ捌けるとスクリーンにオープニング映像が流れ始めます。『時空を超え 宇宙を超え』をサンプリングした音源にのせて、1人本を読んでいる道重さんの周りに、メンバー1人1人が集まってくるという映像。映像のメンバーにもしっかり声援を送るファンのあたたかさを感じたと同時に、10人での記念撮影を見て「ああ最後なんだな」と急に寂しさをおぼえました。音楽は途切れずそのままコンサート本編へ。淡い水色の衣装を着たメンバーが現れ、『時空を超え 宇宙を超え』『Do! it Now』の2曲が披露されます。スモークが焚かれた幻想的な雰囲気の中でのトキソラは本当に美しくて、切ない表情で歌うメンバーに釘付けになりました。『Do! it Now』で印象的だったのは、衣装の使い方が上手だったこと。衣装の裾が長いメンバーが、腕を上げるタイミングで衣装の裾をつまんでバサッ!とやるのがとても格好よかったです(上手く説明できない)。特に鞘師ちゃん、あゆみんが目立ってやっていたかな。途中でくどぅの衣装が着崩れて、下に着ていた次の衣装が見えてしまったのですが、変に気にせず全力で踊る姿は見ていて清々しく、格好いいなと思いました。

 素早く衣装替えをすませ12期メンバーを迎え入れると、道重さんより新リーダー・サブリーダーの発表がありました。新リーダーにはフクちゃんが、サブリーダーには飯窪さんとえりぽんの2人が選ばれたことが発表されました。フクちゃんリーダー飯窪さんサブリーダーの予想はしていましたが、まさかのえりぽんもサブリーダーということでLV会場でもどよめきが起こっていました。えりぽんの「これが現実です」発言には笑わせてもらいましたし、新体制の娘。が楽しみになった瞬間でしたね。

 新リーダー・サブリーダーの3人が決意表明をした後、ニューアルバム「14章~The message~」収録の『明日を作るのは君』から、再びコンサート本編がスタートしました。『明日を作るのは君』は最近の娘。には珍しい『雨の降らない星では愛せないだろう?』系のバラード曲。大げさなくらいのスケールやミュージカルのようなアレンジはかつての娘。を彷彿とさせて、最近のEDM路線の中で良いアクセントになっていると思います。ガラリと雰囲気を変えて『Fantasyが始まる』では鞘師ちゃんのフェイクはもちろん、攻撃的な道重さんが格好よすぎて涙が出そうでした。実は笑顔をふりまく可愛い道重さんよりも、クールな表情の道重さんが好きだったりするので(ピンクもいいけど黒とか青がとっても似合う気がする)、この曲は本当に鳥肌が止まらなかったです。今後道重さんパートを誰が受け継ぐのかが楽しみですね。道重さんを除いた9名での『I WISH(updated)』はさくらちゃんの歌声が光っていました。『ブレインストーミング』でみられるような低く太い声も出せるさくらちゃんが、控えめにつぶやくように歌うのがとっても可憐で見入ってしまうほどでした。歌い終わった後の鞘師ちゃんの笑顔も満点の可愛さでした。なんなんだこの子達は。

 ここで9名で歌ったということは次はもうあの曲しかない。わくわくが止まりませんでした。道重さんのソロ曲『シャバダバドゥ~』のイントロが流れると、会場は大歓声に包まれサイリウムの海はピンク一色に。女の子の好きなものを全部詰め込んだような水玉の衣装を着て、笑顔で歌う道重さんは本当に可愛かったです。「初恋のお話をね」の所でカメラに向かって歌った道重さん。LV会場ではどアップでカメラ目線の道重さんがスクリーンいっぱいに映し出され、不覚にもドキッとしてしまいました(なにこのうつくしいひと)。『シャバダバドゥ~』はジャジーでウイスパーボイスが可愛くて、楽曲としてもすごく気に入っているので、これきりで聴けなくなってしまうと思うととても寂しいです。歌詞が道重さん自身を歌っているのでお蔵入りになってしまうと思いますが。「シャバダバ~♪」の部分だけでも化粧品のCMなんかに使えそうですよね。資生堂っぽい。


道重さゆみ 『シャバダバ ドゥ~』(Sayumi Michishige[Shaba Daba Do ...

 水色と紫の衣装に着替えたメンバー達が加わると、『笑顔の君は太陽さ』『彼と一緒にお店がしたい!』を披露。『彼と一緒にお店がしたい!』では曲中に道重さんが鞘師ちゃんの唇を奪うというまさかのサプライズがあり、えりぽんサブリーダー決定以上のどよめきが起こりました。「悔いなく卒業できます」発言で笑いをとるあたり、流石だなと思いました。この曲の初めのインパクト大なさゆれなパートは、飯窪さんまーちゃんあたりに受け継いでもらいたいです。きっとものすごく可愛く歌ってくれるはず。


morning musume - 彼と一緒にお店がしたい (HD) - YouTube

 ここで道重さんの卒業を祝って、初代娘。リーダーの中澤裕子さん、道重さんと同期で去年娘。を卒業した田中れいなちゃん、℃‐uteの矢島舞美ちゃんが会場に駆けつけました。特にれいなちゃんとのやりとりは同期ならではの空気感があって、すごくあったかい気持ちにさせてもらいました。もしかして亀井絵里ちゃんも来て6期でパフォーマンスしたりするかな??なんて予想もしていましたが、後輩たちの作るこれからの娘。をみせるコンサートでもあったと思うので(詳しくはその②で書きます)、ここに長々と時間を割かずあっさりと終わったのは正解だったと思います。

 さて、ここからは後半戦。秋ツアー中3パターン用意されていたメドレーを、この日のために1つにまとめたスペシャルバージョンが披露されます。道重さんが「後輩たちが頼もしくなった」と語ったその意味を、私達ファンはこのメドレーで知ることとなります。

 

その②ヘ続きます。